月ノ宮

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2009年 09月 07日

紙の話


紙の話である。



紙に刷った物をここ数年楽しんでいる。
蕎麦屋や鰻屋に行けば箸袋。喫茶に寄ればマッチ箱。
旅先で地図をもらい、列車では切符、である。
そういうものを大事に取って置く癖があったのだろう。知らぬうちに箱という箱に紙のものが溜まってしまう。引出しを開けると様々が飛び出してくる始末だ。そこにまた書類。連載の雑誌の表紙、あちらこちらの展覧会の案内状、切手に領収書に手紙に葉書。
うずたかく積もった紙にどうしようもない呪縛を感じる事もある。
それらを片付ける箱だの引出しだの箪笥だのを買い集めだしたのが切っ掛けで、随分といらない物も処分した。
その代わりと言ってはなんだが、馴染みの店や旅した事のある場所の地図を集め出したのだ。

元々昭和の風情を残した物が好きだから、そこに目を遣るとこれが結構楽しかった。
ここ最近で一番のお気に入りは此れ。


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赤穂の隣町、龍野にある揖保。そこの素麺、揖保の糸の箱詰めである。
そのラベルの実に凝ったデザインが感心させられる。 実際そこには検査済みだの登録商標だの兵庫県の何たらや播州の何たらとしか書いてはいないのだが、その脇を龍が二匹でかためたり雲が浮かび真っ赤な差し色で豪華になる。

また赤穂の青木酒店で買い求めた梅酒もこの通り。
滋養というのと、plum wineなどとあらためて書かれるとなるほどと思う事もある。


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ラベルというのはどんどんと進化や変化をしていく様で、龍野にあるヒガシマル醤油の資料館にはその遍歴が展示されており、時代を表していた。
酒などはその最たるもので、次々と取って代わっていくのだろう。
こちらは故郷富山の酒、立山のラベルである。
見慣れた絵柄は矢張り郷愁を誘う。


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それに比べて神社で戴いてくる紙ものは非常にシンプルで、美しい。
潔い白と黒と紅。
天と地、右と左、表と裏。


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だから人にもスッと届く。




富山と言えば、売薬さんだ。
全国に大きな荷物を担ぎ、旅をしてまわる。
最先端のダイレクトセリングで、語り部なんである。
その箱をいくつか使っているが重宝していて、文房具に蒐集した地図や袋、
手紙に我楽多・・エトセトラ
これらは大概が桐箱だが、箱自体が紙製というのも珍しくはない。
こいつが桐箱で、


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こっちが紙箱。
トンプクもムヒもほとんどが富山製なのだ。


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手紙を書くにもこんな封筒がある。
もう切手付きで、中に字が書けて、
折って貼るだけ。これで手紙が送れる。


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そういえば、
このブログの見出しの写真もまた、紙のコレクションだった。
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by doubaru | 2009-09-07 04:54


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